願望

願望

ここ10年でコンピューターがどれだけ日常生活に入り込んできたか?
10年前を思い出して比べて欲しい

私の父は地方の大学の工学部でで教鞭をとっていた
小さい頃は研究室に遊びに行くのが楽しみだったのを良く覚えている
そこには幅20cmほどの黒字に緑のテキストが打ち出される画面のコンピューターがあって
学生が作ったという迷宮を行くゲームをやらせてもらうのが楽しみだった

いまは、iPhoneやカウチコンピューターと呼ばれるiPadをはじめ、
気軽に持ち歩けるコンピュータというものが存在するので
コンピューターから完全に切り離した時間を持つと言うのが本当に難しい

一昔前は、テレビっ子、なんて言う言葉があったけど、
今は子供がテレビの前に釘付けになるような事が問題になったりしないのではないかと思う

今年ドイツの高校生を2週間ほど預かったけど、
彼は夕飯が終わると部屋に籠りオンラインゲームをしていた
ドイツからはるばるやって来て、たった2週間という時間と経験を供にする私達との会話がないのも寂しい
と思いつつ、私達の10代の頃はまた違った事に夢中で大人との会話なんてなかったのかな?と思う

周りの友人、デザイナーなどクリエイティブな仕事をしている人が多いけど
95%以上の家にTVがない、基本的にはゲームもさせない
、、、子供をディナー等に連れて行くと
最終兵器としてiphoneやipadなどのゲームを与えて付合って貰うという事はたまに有るけど

友人の子供でドイツ系の小学校に通っている子のがいるけど
その学校では、TVは一切見せないで欲しいときつく言われている
子供自身が持つ発想力を止めない為、そして育てる為に

まあ、つらつらといろいろ御託を並べているけど、
今私が持っている願望は、コンピュータから離れたい、と言う事

でもこれが意外に難しい

そもそも、10年ほど前に、そんなにコンピューター系の人間ではなかったにも拘らず、
独立開業できる仕事、と言う理由でWeb Developmentの仕事を始めてしまった私
幸いな事に細く長くではあるけれど、未だにビジネスは続けられているし
自分の赤ちゃんのように育てているこのビジネスを「もう辞めたい」とか思った事はない

誰かに指図される訳ではなく、
自分とプログラマーのアイデアと技量で自分達が最高と思えるものを作り続ける事ができる

幸せなので辞めたくない

でも、それはほぼ24時間、精神的にコンピューターと繋がっている事でもある

別に殺人的に忙しいという訳ではないけど、
新しく始めたAppのDevelopmentを始め、
有り難い事に口コミで仕事が途切れる事がなく入ってくる事、
そして、いつも抱えている自社製のSoftwareの開発とか、、
一日何時間コンピューターと時間を過ごしても足りないような感覚に陥る

最近、友人にEメールを書いたり、
以前は更新するのがある意味活力にもなっていたブログを書く事も
好きで撮っている写真や映像の編集など
そんな事ができなくなっている

必要とされている仕事としてのコンピューターに向かう時間の後には
もう、コンピュータの前に座っていたくない、と思ってしまう

コンピュータに向かい合う事へ拒否反応が出る(苦笑

ここ数年ずっと目標にしてきたのが40歳になったらライフスタイルを変えるという事

始めはアメリカで生きる為、
そして今は責任とパッションの融合したものとして続けている自分のビジネス
2001年に始めて以来、10年近く自分の時間を捧げてきた
そしてこれからも捧げていきたい
でも、100%の自分をこのまま捧げていくのは可能であるけど、精神衛生上バランスが良くない

40歳の誕生日までに少なくとも30%もしくは50%の時間を
コンピューター以外、もしくは仕事以外の新しい世界に注げるようになりたい

長々と書いてしまいました
でも、そんな感じなので、暫く、ブログは日記のようにどうでも良い事を書いて行く事が多くなるかもしれません
(まあ元々、そんなに大した事は書き込んでいないですけど)





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